知り合いの船に乗船した際、不慮の事故によりティップガイドの2番と3番を見事に脚から切断した知り合い。
「やっぱり安いのはだめですかねぇ」って違うから w
その前はラインに付着したゴミを掃除しないまま使用したため、ティップガイドで詰まって穂先を追っていました。ゴミが詰まらないように大きめのティップガイドに補修してあげていたロッドを再度破損です。
運良く折れてはいなかったので、ガイドを交換するだけで済みました。
ガイドは安ければよいわけじゃない
本来なら、富士工業製のSiCガイドを装着したいところですが、こんなに頻繁に破損するロッドにはもったいなくて使えません 笑
なので、Amazonで安いガイドを選びました。
ガイド選びの絶対条件は、セラミックリングとフレームがステンレス製ということ。
富士工業(Fujiガイド)の場合、世界的に特許を取得しているため、類似品はほぼ偽物と思った方がよいでしょう。よく訴訟になっています。
最近は特許が切れたものがあるのか、中国製のセラミックリングが増えてきました。ただし、本物なのか、同等品なのかは不明です。
セラミックリングもそうですが、フレームも大切です。中国製の廉価品などでは、メッキパーツが採用されていることがよくあります。やけに細いアームで補強されているなと思ったらその可能性が高いでしょう。
今回購入したこれは、多分大丈夫。自分の竿じゃないし 笑
サイズ決め
購入前に必要なサイズを知っておくことも大切です。
Amazonのレビューを見ると、サイズが合わなかったとか、思ったよりも小さかったなどのレビューが目立ちます。なぜ測ってから購入しないのかは不明ですが……。
購入前に前後のガイドの穴径を測っておき、それに合わせて購入します。
元々装着されていたガイドとは違う形状でになる可能性が高いので、できるだけ似たものを選び、ガイドの内径で合わせるようにしましょう。
古いガイドを外す
富士工業のホームページ内に、竿に関するハウツーが詳しく掲載されていますので、参考にするとよいでしょう。
ここからは面倒くさがりだけど、それっぽく補修したい人向けです。
まず、古いガイドを取り外します。カッターナイフでボンド部分を削り落とし、2000番くらいの紙やすりで軽く整えます。
このとき、ガイドが取り付けられていた場所以外を擦ってしまうと、コーティングが剥がれてしまいますので注意。
またカッターナイフで本体を誤って削らないように、カッターナイフはできるだけ寝かせて滑らせます。慣れないうちは少し刃を長めに出して力を入れると撓むようにしてもよいかもしれません。
ボンドの下には糸が巻かれていますので、ボンド跡はそれほど残らないので、ボンドを剥がすように行いましょう。
糸で巻く
ガイドは糸で巻いて固定させるのがおすすめです。瞬間接着剤で貼り付けてもよいのですが、なかなかくっつかなかったり、曲がってしまうことが多いようです。
糸で巻くのは慣れるまでうまくいかなかったりするのですが、2、3個取り付ければ、あとはスムーズに行えるようになっています。
糸で巻く際は、最初の数回がキモ。写真のように指でしっかりと押さえて行うとスムーズに巻くことができます。糸は細ければなんでもOKです。
ガイドの脚よりも2㎜ほど下まで巻いたら、別の糸を二重にしたものを一緒に巻き付けます。
さらに3、4回巻いたところで、二重にした糸の輪の中に、巻いている糸の先端を通し、二重にしたラインを引き抜きます。
これで、巻いていた糸は巻いた糸の下を通り、固定することができます。
糸を強く引いて締め、端をカットします。
ペンなど硬くて滑らかなもので巻き糸をしごいてあげると、均等に整えることができます。ガイドの向きを微調整しましょう。
2液型エポキシ接着剤で固定
自分がよく使うのは、百円ショップで売られている2液型エポキシ接着剤。
透明もよいのですが、色をつけると粗が目立ちにくくなります。
塗料はMr.カラーを使っています。
今回はブラックにシルバーを少し混ぜてみました。
接着剤は粘度が低いので、素早くガイドの上に乗せないと垂れてきます。
垂れがなくなるまでゆっくりとロッドを回し続けなければいけませんので、時間のあるときに行うのがおすすめです。
ある程度固まったら、真っ直ぐに吊るしておき、完全に垂れなくなるまで1分ほどおきに確認しましょう。
作業時間で言うと、ガイドの取り外し〜取り付けまで15分。接着剤が垂れなくなるまでに40分。完全硬化まで1日といったところでしょうか。
明日の釣りに間に合うレベルで補修可能です。