光造形式の3Dプリンターでは、造形物を剥がす際にスクレーパーなどで削ぎ落とす必要があります。私は定番である、ニトムズのテープはがしカッターを使っているのですが、持ち手の素材が柔らかいのか、IPAで溶けるからなのか、すぐに外れたり折れたりします。
しかし、刃は損傷していないのでそのまま使いたいところ。
せっかく3Dプリンタを持っているので、持ち手を作ることに。
積層式(FDM)プリンタで制作


刃が外れるため、補強としてボルトで固定して使っていました。
すると、徐々に母材に変形&亀裂が入ります。


刃の形状はこんな感じ。持ち手なら簡単に作ることができそうです。
単純に、木などを適当にカットしてネジで留めるだけでも大丈夫そう。
いきなり完成
あまりにも簡単な形状なので、いきなり完成です。



カラーがピンクなのは、ABSフィラメントがこれしかなかったから。
刃の差し込み口はジャストで設計して、刃を熱してABSを溶かしながら刺し入れました。
そのままでも外れそうにありませんでしたが、念のため低頭ネジを使って留めました。

持ちやすい長さに設計。レジンが付着しても滑りにくいように角はそのままに。
ちょっとネジの頭がプラットフォームに擦らないか心配ですが、力が入れやすくなったので使いやすさは上がりました。

猫も喜んで縦型の箱に入っていました。
そして、いきなり破損
しかし、3日くらいで壊れました……。
やはり、IPAが原因でしょうか? ABSがもろくなっており、クラックも入っていました。少し力を入れると崩壊しました。
スクレーパーと双頭で復活
木材で取っ手を作り直そうと思いましたが、やはりレジンなどの薬品が染み込むだろうと考え、ダイソーで物色。
薬品に強いPP系を探して、お掃除用品〜台所用品を物色。いくつか手に取りましたが、結果的にこれに決定。


このまま使えばいんじゃない? とも考えましたが、それならと双頭で使ってみようと。


まずは穴あき部分をカット。あ、これMADE IN JAPANなのね。


一応角を削り、刃の方を下向きに挿入するとジャストフィット。穴あけ位置をマーキングしてボルトで留めました。


素材はカーボン入りなので硬いですが、ドリルの刃はすんなり通りました。



ボルトは上向きなので、下部を擦ることもありません。もちろん、反対側にはカーボンヘラ付きです。
今度は溶けないよね!?
3Dプリンタの価格は、2023年以降かなり安くなってきました
購入するなら断然新しい機種がおすすめです。
特に印刷時間がかなり早くなっている機種がおすすめですが、早い=フィラメントが専用となる場合が多いので、フィラメントの価格を確認してから購入検討してください。
↓同価格帯ならこれかな(2024年9月現在)