Ender3 S1 PROを購入後、誰もが最初に行うであろうフィラメントケースを制作。
いろんな人の作り方を参考に、あまり見ないようにして自分なりのものを考えました。
でも、結局みなさんと同じようなものになるのですな 笑
使用したアイテム
あとは3Dプリンタで制作。
ベアリング付きホルダー受け
まずは密封容器の中の部品から制作。
セリアで売られているハンドスピナーのベアリングを使いました。
分解するとこんな感じ。オイルシール? のようなものが貼ってあるベアリングで、内径は5㎜です。
外形13㎜設定で丁度良く、万力で押し入れてピッタリのサイズでした。これは密封容器の内側側面にセットする部品です。
密封容器の真ん中にはおへそがありますので、それを計算して穴を開けて逃しています。そこが目安となるので、たやすく中心点が決められます。
一箇所のネジ止めしてから残りを行うとズレが少なく作業もはかどります。
蓋と底にセット。電動ドライバーのトルクの強いやつを使っていますが、これくらいの穴であれば開けることが可能でした。トルクオーバーになるとストップする機構がついているようで、なかなかのお利口さんです。
フィラメントスプールホルダー
こんな感じで組み立て式で作り、両端にベアリングがあるという感じ。
セットするとこうなります。容器の天地サイズぴったりに作っています。
内部の部品はこんな感じです。
追記
スムーズに印刷できていたのですが、フィラメントが少なくなってくると抵抗が偏るのか、軸が破損。まぁ5㎜では弱いかなとは思ってはいたのですが、軸を金属に変更しました。
フィラメント排出口
もちろん最初はプリンタで作ったのですが、フィラメントが削れて切断。他にもいろいろと考えた挙げ句、結果的に購入した方が安いことに気づき、Amazonで注文。
夜中に注文して当日着だったのでラッキー。でも届いたのは翌日でした。
ナットは付属していないので、作りました。でも、出口が金属だとフィラメントが擦れそうなので、PTFEテフロンチューブをこちらにも通して設置しました。
これでほぼ擦れなど気にならない程度にフィラメントが通るようになりました。ここが一番苦労したところでしょうか。
設置
自分のプリンタエンクロージャー(ただの木箱ですが…)はこんな感じ。
なので、どうしてもフィラメントケースは横置きにしたかったのです。
でも、ベアリングは横軸(ラジアル荷重)に合ったものなのでいまいち。ついでのときにスラストベアリング(アキシアル荷重?)に変更予定。どうも、フィラメントが少なくなると巻き密度が強くなっているようなのと、径が小さくなるので引っ張る力が大きくなるため、スムーズさに欠けるようです。
横置きするなら、もっと大きなベアリングか、スラストタイプを選ぶことをおすすめします。
テフロンチューブは巻きグセが強く付いていたので、ヒートガンで程よいカーブに修正。
こんな感じで、センサーまで折れたり引っ張られることなくスムーズにフィラメントを送ることができるようになりました。
制作のポイントは、フィラメントスプールがスムーズに回ることよりも、ケースから出たフィラメントが、いかにスムーズにプリンタへと送ることができるかのようです。
ナイロン系は擦れにあまり強くないので、プリント中に擦れる音がするようなら要注意です。
写真を取り忘れましたが、乾燥剤は貼ってはがせる両面テープを貼り、ケース内側の両端に貼っています。
これで湿気対策も万全かな。