本来は一眼レフのレンズに結露防止として使うものですが、光造形式の3Dプリンタのレジンバット保温としても注目されている商品。
私の購入目的もプリンタ用だったのですが、結果として効果があったのか微妙でした。
現状としては、室温を上げた方が効果が高いようです。室温を上げるのも大変なので、パネルヒーターを利用した保温が一般的です。
で、せっかく買ったので、アウトドアで使えないか検証してみました。
一番の目的は、アウトドアガス缶のヒーターです。
COOWOO 三代目 スペック
商品の寸法/450D x 45W x 10H㎜
商品の重量/0.13㎏
この箱入り具合が売れる要因に感じます。他にも似たようなサムネイルを作っている商品があります。
長さは44㎝ほどですが、しっかりと伸ばせば規定値の45㎝になります。
中身がどのようになっているか剥いてみたいのですが、さすがに2,000円ちょっとする商品をいきなり破壊する気にはなれませんでした。
USBコードは、本体から出ているものと、途中でつなげて延長するスイッチケーブルの2本構成です。
本体から出ているコードは、スマホの充電ケーブルで「タフネス」を売りにしているケーブルのような仕様。対してスイッチ側のケーブルはつるんとしたケーブル。
本体側のケーブルは強そうですが、スイッチ側は他の機器でも見かける汎用品なのかもしれません。電熱ジャケットが流行っているので、流用品なのかも。
暖かさはどう?
スイッチケーブルを繋ぎ、LOWの状態で1〜2分すると暖かくなっているのかなレベルで暖かくなりました。USBケーブルは、2Aタイプのコンセント式アダプタを使っています。
マグカップで保温テスト
屋外で使うことを想定して、EPIのアルパインマグカップを使って実験してみました。
熱伝導率が良い、アルミ製のマグカップです。
このカップ、口部分に熱さ対策としてカバーがついているので、不意に唇を火傷せず重宝しています。
まずは2Aアダプタ+スイッチ(LOW)でテスト
開始温度は12.3度。室温は15度くらいです。
10分後に確認すると、14.0度まで上がっていました。
次は、2Aアダプタ+スイッチ(HIGHT)でテスト
水を替えずにそのまましたので続きですが、さらに10分後に15.4度、続いて40分ほどで18.2度まで上がりました。
指を入れても緩いのか冷たいのか分からないレベルです。
そして、3Aアダプタ、スイッチケーブルなしの直挿し
Amazonのレビューを見ると、スイッチケーブルを使わずにそのまま使った方が熱くなるというのがあったので、試してみました。
メーカーの推奨は1Aと書いてあり、2Aまで対応というような表記だったのですが、2.3Aを使っても期待するほど温度は上がりませんでした。
なので、3Aのコンセントを使って実験です。燃えると怖いので、周囲のものを非難させて行いました。
結果的に言うと、4〜5時間電源を入れたままでも、私の環境ではコンセントやコードはそれほど熱くなりませんでした。
コップの水を入れ直して再スタート。1時間ほどで30.7度まで上昇しました。
約15度水温を上げることができました。でも、指を入れてもほんのり温かい程度です。
最終的には31.3度くらいまで上がったのですが、コップの壁に気泡ができていました。
結局使えるのか?
屋外で使う場合、温まるまで1時間も待てません 笑
だから実用的とは言えないですね。まぁ、用途が違うのでこんなもんでしょう。それに、あまりに熱くなるとカメラレンズのプラ部分を溶かしかねないので、それほど熱くなるようには設計されていないのでしょう。
光造形式の3Dプリンタのレジンパッド保温に使っている人も多いのですが、私が使っているELEGOO STURN 3 Ultraでは微妙でした。
そもそも、プリント中は全体が暖かくなるので効果が分かりにくいといった感じ。
FDM式ではコタツヒーターを利用してエンクロージャーを自作していますが、夏も冬も同じプリンタの条件でABSをプリントできています。
SUTRNでも、年中気にせずプリントしたいので、今度は王道のパネルヒーターで試してみようと思っています。