さぁて、初めてキャブを分解&清掃します。
キャブを外す場合は、さすがにタンクも外したほうが楽。
◯フューエルコックをOFFにして、キャブへのホースを外す。
◯両サイドカバー、シート、タンクの順で外す。
◯キャブ下部のドレーンネジをゆるめて、ガソリンを抜く。
このネジ、固着していることが多いらしいです。その場合はここで緩めず、外してからやったほうがネジをなめずに済むようです。
アクセルワイヤーを外す。
キャブからスロットルワイヤーを取り外します。
指で上に押し上げてワイヤー先端のタイコを外し、ワイヤー固定ネジをゆるめて外します。
ホースがどこにセットされているのか、覚えておくと後で焦りません。
エンジン側、エアクリーナー側にあるキャブ固定ネジ(プラス)を緩めます。
問題のキャブ外しですが、ほとんどの方が「タイヘン」と書かれています。
私の場合は、事前心得があったからかさほどではなかったのですが、はめるほうが苦労しました。
左右に揺らしながらエアクリーナー側を外し、プラレバーなどをテコとして利用すると外しやすいです。黒い固定口は、少々強く押したり引いても破れませんでした。
キャブが外れたところ。
異物混入を防ぐためのビニールの詰め物。
これがジェベル200のキャブレター。
記念撮影(笑)
ではなく、記憶用の撮影です。
初めてなのでちょっとビビりながら分解。
で、いきなりネジをなめてしまいました…。
5-56吹きつけたのに。ドライバを叩きながら回してなんとか外れました。ネジは交換ですね。
フロートチャンバボデーを外しました。
Oリングは新品に交換
黒いゴムのOリング(ガスケット)は、しっかりと埋もれていてなかなか外せませんでしたが、外して再度入れようとすると伸びていて今度は入りづらい。なのでここも交換ですね。
フロート室は想像よりきれいでした。
分解しなくてもよかったかも…。
パイロットスクリュ。
これは、分解しなくても外せる部分です。
このネジの閉め具合でガソリン(空気)供給の調整をしますので、まずは右に回してネジを閉め、何回転したかを記録しておきます。
ジェベル200の場合、目一杯締めてから…
◯SEYより前の二次エア供給装置の無いモデルは 1回転と1/2戻し
◯SEK以降は 1回転と1/4戻し
だそうですが、ちょっとの違いでエンジンの調子も変わります。(今現在調整中)
「暖機後アイドリングが一番高くなる回転数に微調整」というのが通常らしい。のかな?(笑)
エンジンのかかりが悪いときなどは、もっと閉めてあげるといいようです。
パイロットスクリュは新品に交換。下が新品。
バネやOリングはきれいだったのでそのまま使用。
組み込み直したところ。
ジェット類は番号をつけてビニール袋へ。
次はフロートを外して、ニードルバルブ類を清掃します。
フロート固定ピンは丸棒を添えて叩いて外しました。少しきついです。曲がりに注意!
ピンを抜く。
フロートが外れました。
うーん、きれいですね。破損もありません。
真ん中にあるのがニードルバルブ。丁寧に抜きます。
そしてバルブシート。
これはOリングでキツキツになっているため、なかなか抜けませんでした。
保護してペンチで引き抜きました。
フィルタが凹んでました。
どうもキャブレターは前の持ち主が開けたようです。
凹まない部分が凹んでいました(笑)
右が新品です。ちょっと変わってますね。改良? コストダウン?
セットしたところ。結構きつくて、壊さないかドキドキでした。
セットする位置。ネジを強く締めると傾くので、水平になるようにしました。あってるのかな…。
※追記
ネジは最後までしっかり締めましょう。後日、緩んで外れていました(笑)
本来なら、ニードルバルブも交換するのがいいのでしょうが、結構高い…。
虫眼鏡で確認したところ、段差はなかったのでこのまま使うことにしました。
さて、次はダイヤフラム側の分解。
黒くて薄くゴムのようなものですが、高価なので注意。破ったりしたら泣きます。
あ、貧乏人だけですね、泣くのは(笑)
カバーを手で押さえながらネジを外します。なぜかというと
真ん中にスプリングがあるから。ビヨヨ〜ンとなります。
スプリングも新品にすればよかった。次回は交換しよう。
ネジをゆるめてダイヤフラムを外します。
ジェットニードルを曲げたり傷つけないように注意して抜く。
こんなかんじ。ここもきれいです。
やっと汚れ発見。ガソリン汚れで茶色くなっています。
ここまで外した部品は、すべてクレのクリーナーキャブで清掃しています。
きもちよくきれいになります。
ジェットニードルを抜いたところ。
この順序です。
入れる順番に自身がなく組み立て時に悩んだのですが、
写真の順番の通りで、一番上に写真左のリングとなります。
クリーナーキャブを吹き付けるとみるみる汚れが落ちました。
パイロットエアージェットも外したかったのですが、かなり固かったので今回は見送り。
底の深い入れ物にいれながらスプレーを噴出。
速乾性ではないので、溜まった液にネジやらニードルやらも漬け込むように洗いました。また匂いがあるので、フタをしておくと軽減できます。
組み立て時の注意1。ダイヤフラムの出っ張りを合わせる。
組み立て時の注意点2。ダイヤフラムが裏返っていないか。
なんとか組み立て完了。
ついでにブランジャアッシ(チョークレバー)も交換しました。
特に悪かった部品じゃなかったので、あまり変化なし(笑)
指やら空気やらで最終点検。問題なしのようです。
パイロットスクリュは規定の1と1/4戻しにしました。
これはフロート室のガソリンを抜くときのドレーンネジ。
新品に交換しました。
このドレーンネジ、写真でもわかるようにそこそこ劣化するようです。最悪開かなくなることもあるので、固着しないようにスレッドコンパウンドを塗って締めました。
取り付けを待つキャブレター。なんか臓器みたい。
購入した部品たち。
◯スクリユドレーン
13247-13A00
¥173
◯スクリユ(ネジ)
02112-04123
¥50
◯フイルタ
13376-84110
¥369
◯Oリングフロートチヤンバ
13251-42A00
¥379
◯スクリユパイロツト
13279-47070
¥533
◯ブランジャアッシ
13411-42A20
¥2,205
◯クリーナーキャブ
¥852
初めてのキャブ分解だったので、最初はビビりながら行いました。
でも、終わってみれば複雑ではない構造なので、次回分解も嫌ではないです。
嫌なのは取り付け、取り外しですね。特に取り付けは時間かかりました。