「植物由来の原料を用いたルアー」として話題になっているダイソーのリップレスミノー。
ポキっと折ると光る棒(スティックライトやブレスレット、ディズニーランドでも使われている)でおなじみのルミカとの共同開発とか。
なぜルアーメーカーではなく、化学発光体をメインにしている会社とのコラボなのか。
ルミカ自体は発光体の他にも様々な商品展開をしていて、災害時に役立つ仮設ドーム(パオだったかな?)や水筒でお馴染みのスタンレート提携したり、撮影用の棒を出したり、古くは釣りバカ日誌と提携してサビキも販売していました。
最近では大分県に自然ファームやぎょぎょランドを手がけている模様。
そんな会社だから、かなり前からダイソーへの商品提供がありました。
当時は、大手釣具メーカーがダイソーへ商品提供するなどもってのほかと言われていましたから、賛否あったかもしれません。
現在でも、大手メーカーの名前を出した商品は出されていないくらいですから。
以前ダイソーに釣具企画について聞いたところ「提携企業様の提案で行なっています」という回答でした。
ピンスポットで売れ筋商品をだしていたので、てっきりダイソー開発部に釣りマニアがいると思っていたのですが、質問に対してのそっけない対応に肩を落としたのを覚えています。
いくら釣具がヒットしたところで、他の商品に比べて売り上げは少ないのでしょうが。
リップレスミノー90(フローティング)
植物由来の原料は、酢酸セルロース樹脂(CAFBLO®︎)。
樹脂を提供しているのがDAICELで、創業1919年と老舗メーカー。
見た目は至って普通のハードルアー(プラグ)。
カラーリングに雑さは少しあるけど、これが220円で手にはいるのだからすごい。
泳ぎはYouTubeで水中映像を公開している人がいたので参考にするとよいでしょう。
動画にもあるように、多くの釣り人は低価格帯のルアーは金属部が弱いと認識しています。
なので、ダイソーのルアーを使う場合、スプリットリングとフックは交換する人がおおいことでしょう。
ただし、有名メーカー品でも長持ちしないフックがセットされていることもあります。
今までは大手メーカー(がまかつ、オーナーばり)じゃないとだめだという声が多かったのですが、最近ではその神話は崩れつつあるようです。
リップレスミノー90に最初からセットされているフックですが、使えないわけではありません。
耐久性はあまり良くないことは見ても分かりますが、根掛かりしてフックポイント(先端)が甘くなったり、錆が出てくるまでは通常の使い方なら大丈夫のように思います。
たしかに、大手メーカーのフックに比べると刺さりや強度はよくありません。
絶対釣りたいというポイントで使う場合はフック&リング交換が望ましいでしょう。
90㎜はシーバスで一番使い勝手の良いサイズですが、残念なのは約10gと軽いところ。
というか、シンキングの方が操作しやすいのでシンキングも出して欲しいところですね。
シンキングミノー(11㎝)
この商品から1年ほど前に発売されたルアーで、リアフックにフェザー(ニワトリの羽)がついているのが特徴。
これもリップレスミノーと同様220円です。
パッケージはなんでか安く見えますね。
本体の見た目はメーカー製のルアーと変わらないほどクオリティ高く作られています。
気になったのはベリーのフックアイ。
なんで横向き?
通常はルアーと平行になっているのですが、なぜかここだけ横向き。
他のアイはエイト環なのでセンターも同じものを使えばコストは下がると思うのですが、なんででしょう。
強度が足りなかったのかな? 不明です。
フックはいつものように百均クオリティ。
内部にセットされた反射板とボディに刻まれた鱗模様でフラッシング効果を出しているようです。
総重量は16gですが、移動式ウエイトがあるので飛距離は伸びそうです。
内部はこんな感じなんだけど、ウエイトボールの位置は間違っているかも。前部1個、後部3個だったかも。
塗装をはがしてみる
塗料はがし液はアサヒペンのこれ。
使い方は、短時間漬け込むか、ハケで表面に液を塗るかです。
私は横着をしてジップロックにルアーを入れて液を流し込み、2時間くらいで引き上げるようにしましたが、そのまま1日忘れてしまっていたところ、以下のようになりました。
まさか全て溶けるとは……。
気を取り直してリップレスミノーはちゃんとハケで塗りました。
10分もすれば塗装が浮き上がってきますので、毛羽立たない作業用やキッチンペーパーなどで拭き取り、再度塗って綺麗に塗料を落としていきました。
細かなスジ部分に塗料がまだ残っています。
完全に落とす場合は硬めのブラシなどで擦った方がよさそうです。
さて、シンキングに改造してみますか。
塗装してみました
定番のブルピンカラーに塗装。
アルミ貼りが微妙ですが、塗装し直すだけで釣れそう度UP。
みなさんもやってみませんか?