ダイソールアーは小物に始まり、いまやシーバスや青物、マダイまで狙えるほどラインナップが広くなっています。
でも、共通して言えるのはフックの品質の低さ。
日本製のフックは世界一といって良いほど刺さりが良く、それに慣れ親しんだ釣り人は海外製のフックを使う気になれない人も多いでしょう。
しかし、最近では海外の良品が多くなってきているのも事実です。

中国製のフックをよく購入しているのですが、同じメーカーの同一商品でも号数が違うとフックの性能がガラッと変わることは珍しくありません。
おまけに100個購入すると10個くらい使えない商品が混じったりして、検品の弱さはいまだに健在です。
今回ダイソーから発売されたロングビルミノーは、見た目でも値段でもアクションでもなく、フックが一番すごいのです。
ロングビルミノーのスペック


スペック
- サイズ 120㎜(4.72in)
- 重 量 28g(13/16oz)
- カラー イワシ、レッドヘッド(クリア)、チャートイエロー
- レンジ 1.5〜2.0m
- フック 6相当
- スプリットリング 3相当
- 価 格 220円
性能
個体差があったり、塩分濃度、潮流の影響で若干違うと思いますが、参考まで。
- 飛距離 40〜50m
- レンジ 1.5〜2m
- アクション ウォブリング・スローシンキング
ウエイトシステムが採用されているので、立ち上がりは若干遅く感じます。引き始めに強く引いたり、トゥイッチを入れるとウエイトが前方に寄るので素早くアクション開始できます。
特徴



重心移動システムを採用しているので、重さの割に飛距離は伸びます。
ただし、ロングビルと横幅の一番太い部分で約17㎜体高は20㎜なので、少し太めのミノーといったところで、同サイズよりは若干風に弱いと思います。
フック



フックは三連タイプ。
それぞれ同じサイズのフックで、実寸では高さ約19㎜幅約15㎜でした。
パーツを接着した繋ぎ目の処理は若干雑ですが、塗装に関しては日本の商品と遜色ないレベルです。
まぁ、メーカ名を入れれば定価2,000円でも売れそうですね。
私が驚いたのは標準フックの鋭利さ。
現在のフックは化学研磨(薬品研磨)が主流なので、基本通りに行っておけば鋭利に仕上がるのでしょうが、特に中華製にはバラツキが多く、メーカーによってはメッキ処理が悪いのか錆びるものもあります。
ロングビルミノーにセットされているフックは、鋭利さだけで言えば国内メーカーと変わりないレベルでした。
指の皮にまとわりつくぐらい引っ掛かります。
もしかしたら個体差があるかもしれませんが、これなら購入時に交換する必要はなさそうです。
鋼線の太さは0.9㎜なので、メインはシーバスなのでしょう。
リップ



サイズは鼻面から約27㎜、幅約16.5㎜。
デカすぎず小さすぎずなので、引き重りはそこそこといったところ。
引いているグリグリ感は感じらそうです。
改造するなら
ミノーの改造はウエイトをカスタマイズする人が多いでしょう。
ダイソーのロングビルミノーの重量は28gなので、青物狙いのソルトルアーではもう少し重さが欲しい(飛距離を出したい)ところ。
接着剤を剥がしてウエイトをますのが一般的でしょう。
総評
ダイソーの釣具シリーズ自体、基本は初心者を狙ったものが多いのですが、一つテンヤなど、たまにマニアックな商品展開もあります。
シーバスアングラーが少なくなったとは言え、ソルトルアーではシーバス商品はまだまだ健在ですし、初心者は必ず狙いたくなる魚種でしょう。
そこに本格的だけど少しニッチなロングビルミノーを投入してくるあたり、納入業者の隙間狙いがうかがえますね。
でも正直、ロングビルミノーよりもシンキングペンシルの方が断然需要が多いと思うのは私だけでしょうか?
ワンダーをパクればいいのにと思ったらあった 笑
ワンダーの標準フックはすぐ錆びるので、ダイソーがパクったものにこのフックと組み合わせれば本家超えるかも 笑