キャンプでの鋳物ブームの始まりは、ソロキャンプが流行り出した頃だったでしょうか。
ダイソーでプチ鋳物が出てたのだけれど、、それほど売れていなかったので気にもしていませんでしたが、YouTubeなどで反響を呼んで、あっという間に姿を消してしまったのを記憶しています。
そんなプチ鋳物からスキレットやダッチオーブンへとみんなの興味が変わっていく中、今度はダイソーから一人用いろり鍋が発売されました。
1,100円と通常よりも少し安い程度なので買うつもりはなかったのですが、家でも使えるかもとついつい買ってしまいました。
鍋なんだからコーティングは不要なのですが、どうせシーズニングするので、醤油コーティングを行ってみました。
一人用 いろり鍋スペック
シーズニングとは
鋳物に油をなじませる作業ではありますが、鉄器に錆止めなどコーティングされた塗料を剥がす意味でもあります。
注意点としては、錆止めのクリヤー塗料が塗られているものは焼き切り、ダイソーの一人用いろり鍋に施工されているシリコーン樹脂の場合は焼き切りは不要なのが一般的です。
なのでシーズニングしなくても使えるはずだと思うのですが、説明書には「最初は水洗いをして水気をとり、食用油と野菜くずを入れて十分に炒め、もう一度内部をよく洗ってから火にかけて食用油をひいてください」と、シーズニングのようなことを書いていました。
蓋についても「十分洗ってからご使用ください」と記述されている。
たぶん、maid in Chinaへの一般的な注意事項かと思われます。
開けてみると、ビニールに包まれた本体と、B5サイズの取扱説明書が入っていました。
作りは一般的な鋳物と同様しっかりとした作りで、直径5㎜もあるつるは少々な力では曲がりません。
外面は段差形状になっており、これは割れ防止でしょうか。
中面はザラザラとしているものの、荒くはありません。しっかりとコーティングがされているようです。
スキレットと同じですね。
ふたはスギ材で作られています。
焼き入れが施されていますが、仕上げ加工はされていないので若干の加工荒さがあります。
締まり具合はバッチリでした。
注意点
う〜ん、長持ちさせるためには、キャンプでは使いにくいものだとわかります。
これが550円くらいならまた買えばいいやと思いますが、1,100円になるとちょっと気を使いそうですね。構わず使うけど。
笑った注意書きは「ご使用当日、不具合があっても即日対応はいたしかねます、後日直送便を使用した交換対応をさせていただきますので、何卒ご理解の程お願いいたします」と黒帯で目立つように記されている。
他の商品で「不良品やないか! すぐ持ってこい!」というクレームがよほど多かったのでしょう。心が狭く木の短い人が多いこと 笑
スペック
- サイズ/幅15㎝、奥行き16㎝、高さ(つるを含む)内部15㎝
- 満水容量/0.55ℓ(ふた付き)
- 材質/鍋:スチール(シリコーン樹脂耐熱塗料)、つる:シチール(エポキシウレタン樹脂塗装)、ふた:スギ
重量はバラツキがあるのか記されていませんでした。
本体は770g、フタ83gでした。
鍋の厚みは4㎜、つるの太さは5㎜、鍋底の直径は8㎝でした。
鍋底に「8」という数字が書かれているのはサイズのことでしょうか?
シーズニング&醤油コーティングを施す
まずは中性洗剤で洗いました。
コーティングに使ったのはキャノーラ油とうまくち醤油。
オリーブオイルと濃い口醤油が良いらしいのですが、我が家の常備品はこれ。
まずはつるを外し、食用油を内側全体にひきます。火は中火程度で温めました。
我が家のガスレンジの五徳には乗らなかったので、網を敷いて火にかけました。
鍋が温まり煙が出始めたころ、醤油を塗ります。
じゅうじゅう言わせながら全体にまんべんなく塗るのですが、火が強いと蒸気で手が熱く作業できないくらいになりますので、長めのトングか菜箸がおすすめです。
火加減が強すぎると焦げるので、適度に調整します。
満遍なく塗り終えて少ししたら、ボウルなどに水を張っておきます。
火を止めて鍋を持ち上げ、底面をボウルに浸けて熱を冷まします。
急激に冷ますことで醤油コーティングを付着させる効果が得られるそうです。
蒸気が収まったら中面にも水を入れ、触れるくらいに冷めたら一旦中性洗剤で残った醤油を洗います。
この時点で水を弾いているのがわかります。
この作業を3回繰り返しました。
目玉焼きを作ってみる
コーティング具合を試すには、目玉焼きがなぜか一般的。
まずは、鍋が冷めた状態で油を薄くひき、Lサイズの玉を割り入れました。
火加減は中火の弱火くらいです。
蓋をして1分であけてみると、まだ白身も半熟状態。
もう一度蓋をして30秒後に少量の水を入れて再び1分待ってみました。
完全に焼けていましたが、剥がすときに割れてしまい、こまかなカスが残ってしまいました。
ただし、こびりつきはなく、食器スポンジでさっと洗い流せる程度。
卵の容量が思ったよりも多かったこともあり、今度は先に中火で少し熱してから油を少し多めに入れ、蓋をして中火のまま1分30秒焼いてみました。
お? いんじゃない!?
美味しい焦げもできて大成功です!
って、目玉焼きならスキレットですればいいやん……。